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【CES2013】ソニー、パナソニック 4K有機EL 56インチテレビ発表!時代は4Kの有機EL! [液晶・プラズマテレビ]


ソニーは1月8日の基調講演で4K有機ELディスプレイで世界初の56インチを発表した。
パナソニックは1月9日の基調講演で4K有機ELディスプレイで世界で二番目に56インチを発表した。
なんというソニーの一日天下…。

一日天下と言うより、有機ELに関してはパナソニー連合なので同じサイズで出してきたのではないでしょうか。
開発協力を昨年6月に結んでいるので。



4Kってそもそも何よ!

4K、4K言っていますが、本来の4K2Kは4096×2160の17:9で
テレビではフルHDの1920×1080をそのまま面積比4倍のQFHDと呼ばれる3840×2160の16:9です。
現行のテレビでは46インチ以上では1つのドットのサイズが大きくなりすぎ、ザラザラした感じに見える。
そこで4倍にして更になめらかな画像を表示することができる。
もちろん既に20インチで4Kのディスプレイの試作機もある。
こちらを見るとなんというか、もう紙です。高品位フォトペーパーに綺麗印刷したのを飾ってるんだろ?
そういう感想が液晶パネルでも出てくる。

じゃぁ有機ELって何よ!

有機ELは有機エレクトロ・ルミネッセンスという発光物質。
従来の液晶パネルは背面に白色の光を光らせ続け、赤・青・緑にあるシャッターを開け閉めすることで色を再現している。
それに比べ有機ELは電圧をかけるとそれ自体が発光する物質。
低電力で従来の液晶よりも高い輝度、視認性、応答速度が得られる。
現在では2種類の方法があるが詳しくは後ほど

どっちも世界初でいいんじゃないか?
ソニーが世界初?パナソニックは二番目?いいえ!両方ある意味世界初です。
基調講演の順番的にソニーが56インチの世界初を名乗りましたが
そもそもこの二社有機EL事業では開発提携していますし。

じゃぁ両者同じパネル?
最初私もそう思っていたのですが、「パナのは難しいけど安くしやすい。ソニーのは高いけどやり易い。」
ラスベガス現地にいるITジャーナリストの本田雅一氏のツイート内容で考えるに
両者基礎は同じで方法が違うのは変わっていないようだ。
両者ともに一般的な低音ポリシリコンTFTではなく、共同開発した酸化物半導体TFTを使用。
最近だとシャープの液晶パネルに使われているIGZOと同じ技術。
幼稚な絵ですがこんな感じです。

◇ソニー

「高いけどやり易い」ということで従来から開発している
低分子素材の真空蒸着法、こちらは巨大な真空蒸着設備が必要で
さらに、シャドーマスクに付く素材が多くもったいない。
プラモデル制作するときの「マスキングしてスプレーを上から吹き付ける」の作業と一緒。
なので綺麗に隣り合わせにできる。

◇パナソニック

「難しいけど安くしやすい」ということでこちらも従来から開発している
高分子素材の印刷技術法こちらは施設も安く済むし
インクを落としていくだけなので無駄になる部分が少なくコスト削減が可能。
ただし、1マスに同じ量のインクを落としていかなきゃいけない。
一般家庭にあるインクジェットプリンタと同じです。
難しいと言われるのは少しでもずれると色が混ざり合って色ムラが発生する。

まぁまだまだ開発中
発表はされましたが販売はまだでしょう。途方も無い価格になりそう。
てっきり共同開発発表したときは同じ方式で行くのかなぁと思っていましたけど。
まだまだ真空蒸着法と印刷法は互角なのでしょうね、ソニー自体も印刷法の方が将来的には優れているとは思っているらしいですし。
ただ、酸化物半導体TFTの共同開発は本当に評価できるものです。
というのも酸化物半導体TFTが悪ければ色ムラが出るので高品位に保てる用に量産し低価格化するにはベストな道だと思います。

あとは東芝とシャープがどう乗っかってくるか・・・
東芝は既に印刷法の研究していますし、ソニー、日立との3社合同のジャパンディスプレイも有機ELは印刷法。
シャープは…白色有機ELにカラーフィルタ方式…まぁ・・・やすいし既存の設備でも何とかなるし…

◇関連リンク◇
【CES2013】こちらは買えるよ!4K液晶テレビ 1インチ1万円!



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