2011年夏モデル VAIO ZのEU公式発表を見て [パソコン・インターネット]
ソニーヨーロッパがVAIO Z(Z2シリーズ)を発表しました。
流出情報通りVAIO Zとしては認めたくない、外部グラフィックチップが別ユニットになりました。
ただVAIO ZじゃなくてVAIO Xの通常版CPUと思うと面白い機種だと思います。
家では高性能GPU、外では高速軽量モバイルPCとして1台2役となるようです。
写真はVAIO Z(Z1シリーズ)
VAIO Zと言うと「高性能なモバイルPC+軽量化」と固定概念を私は持っています。
そいう点では大変裏切られた気分になります。なんで外部グラフィックチップを内蔵してくれなかったのか。
前VAIO Z(Z1シリーズ)を持っているので、そこまで痛手じゃない。
SONY EUの発表じゃVAIO Z(Z2シリーズ)ではモバイルノートPCとパワーメディアドックが別売りになるとの事じゃないですか。
つまり本体だけ購入すれば外部GPUがなく、軽量で通常電力版CPUのVAIOが手に入る。
これは魅力的です。
VAIOと言うと他社がやらない様なことをします。分離式で思い出すのはデスクトップPCのVAIO typeR masterです。
VAIO RMはCPUなどが入ってるメインユニットと光学ドライブやメモリスロットのアクセスユニットの構成。
メインユニットは机の下、アクセスユニットは机の上とユーザーの用途に合わせられ、光学ドライブの必要ない人はアクセスユニットを買わないこともできました。
そういう点ではユーザーの用途に合わせる事ができるVAIO Z(Z2シリーズ)はいいのかもしれません。
外で外部GPUも光学ドライブも使わない、家ではバリバリ使う人はパワーメディアドックセット
外だけでしか使わない人には本体だけを買って安くすることも可能に。
VAIO Z21と一緒に発売するパワーメディアドックZ720はAMD Radeon HD 6650M VRAM 1GBで
アナログRGB端子とHDMI端子があり、パソコン本体の画面とHDMI端子を使うと最大4画面出力が可能になります。
今後この形で提供されるのなら本体はそのままパワーメディアドックだけ買い替えすればいつでも最新の外部グラフィックチップを使うことが出来ます。
◆解剖図から読み取る。
キートップ面、ほぼ上部の基板があり、パームレスト部分にはバッテリーが内蔵されています。
左側にはCPU冷却ファンが2基あります、これはかなり冷却系が強くなっていると思われます。今回は外部GPUも別ユニットなのでCPUとチップセットの冷却だけですので。
中央部にはメモリが直付されているようでユーザーが交換できないようです。
他にメモリスロットなどがないので購入する際はフルスイングがいいでしょう。
engadgetの記事写真によると脱着可能なカスタマイズされたメモリのようで専用の形状です。
後で増設することは不可能だと思われます。
ただオーナーメイドの選択肢はあるかもしれません。
右中央部にSSDが入っています、VAIOお手製のQuadSSDだと思います。
右上部の電源コードこのUの字に曲がってるのはなんでしょうね。
背面、左側にはオモテ面と同様にSSDが突き抜け、その上部には3G回線用のminiPCIeカード
中央下部にはSDとメモリースティックスロット
右上部には無線LAN用のminiPCIeカード
右にはオモテ面と同様に2基の冷却ファン、背面吸気の側面排気ですね。
外装は3枚と1つのヒンジ部分の構成。
基本スペック表
◆VAIO VPCZ21V9E(EU仕様の為日本国内仕様と異なる場合があります)
プロセッサ | Intel Core i7-2620M 2.7GHz(TB 3.40GHz) |
OS | Windows 7 Professional With SP1 (64bit) |
メモリ | 8GB DDR3 1333MHz SDRAM |
ドライブ | 256GB SSD(RAID0) |
スクリーン | 13.1inch (16:9) 1600×900 |
その他 | WLAN、3G回線、HDMI出力、カメラ、USB3.0型Light Peak |
サイズ | 210×16.65×330mm |
重量 | 1.18kg(Sバッテリー装着時) |
モニタはVAIO オーナーメイドでフルHD(1920×1080)の選択があるようで、高解像度派には嬉しいですね。
またシート型バッテリーを増設すると最大14時間のバッテリー駆動も可能です。
◆パワーメディアドックVGP-PRZ20C/VGP-PRZ20A
グラフィックチップ | AMD Radeon HD 6650M |
VRAM | 1GB DDR3 |
出力端子 | HDMI(1920×1080)、アナログRGB(1920×1200) |
光学ドライブ | Z20C:DVDスーパーマルチドライブ Z20A:Blu-ray Discドライブ |
インターフェイス | USB2.0×2端子、USB3.0型Light Peak |
BDドライブとDVDドライブの2タイプがあるようです。
本体との接続はUSB3.0形状のLight Peakでとても高速な通信が可能になります。
Light PeakはUSB、Ethernet、ディスプレイポートなども通信ができる新規格のもので電力供給も10Wととても便利。
現在はMacBookなどにThunderboltとして搭載されていますがあちらは特殊形状ですが、VAIOに搭載されるのはUSB3.0形状。
USB2.0やUSB3.0の機器をそのまま使用することが出来る。
現状Light Peakの製品が多くない以上USB3.0型はいい選択だと思います。
まとめると、魅力的だがVAIO Zとしてはどうだろう。
自宅と会社や学校で持ち運び、グラフィックチップを使う人にはパワーメディアドックの持ち運びが必要になるので
ハイスペックモビリティユーザーにはやや残念な結果。
ただ、軽量化高性能CPUだけを求めてたユーザーには高評価だと思います。
軽いですし、通常版Core i7搭載ですからね。
あとは前の記事にも書いたこの浮きっぷりがどうなるのか次第です。
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